【読書感想文】不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本

不安症
ハッサク
ハッサク

こんにちは!不安感強めのアラサー女子・ハッサクと申します。

以前こちらの記事で、不安症の人におすすめしたい本をご紹介しました。
その記事の中で紹介した「12年苦しんだ不安症を完全完治させた方法(著者:Sorato)」内でオススメされていた本「不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本(著者:ポール・デイヴィット)」を読了しました。

全体的な印象

結果だけ見てしまえば、以前紹介した本も今回紹介する本も、根本的な解決方法は同じ印象でした。

体の症状について考えこんだり、原因を突き止めようとしたり、毎日それを心配して自分を可哀想に思ったりするの止める。そして、症状をあるがままに受け入れるということです。劇薬や近道はなく、地味に努力していくしかない。症状をやっつけようとはせずに、ただそれと共存することを覚える。

症状と共存したまま、日常生活を送ることの大切さを何回もといていたので、やはり不安症解消には、不安の根元と向き合う・そして不安を理由に逃げないことが大事なんだと思いました。

ハッサク
ハッサク

「受け入れている」と思っているのに、うまくいっている気がしないーー。そのうまくいっていない感覚は、自分の潜在意識的に、まだそれが恐れの対象であるから。というのは新しい見解でした。(以下引用での気づき)

怖がる理由や逃げ出さなくてはならないものは何もないのだというメッセージを、私の体はとうとう受け入れ始めました。人前に出る状況を避けたり逃げたりしている間は、それが問題である、というメッセージを送っていたわけです。やがて私の自意識過剰も弱まっていきました。それが自然なことになって、体に正しいシグナルを送れるようになったのですーー「ほら、怖いことは何もないよ。もう僕を守ってくれなくていいよ、僕は大丈夫だから」と。

それからはものごとはずっと楽になり、以前の、自由に誰とでも話ができる自分に戻ってきました。新しい習慣が私自身の一部になって、本能的に逃げ出そうとすることもなくなりました。

「不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本」社会不安障害 はじめの一歩 p238

評価は高い本だが好みはあるかも

「12年苦しんだ不安症を完全完治させた方法(著者:Sorato)」で、評価の高い本だと紹介されていたので、今回読みました。確かに本書の内容は、不安症に悩む人にとって大変ためになる内容でした。身体に起こる奇妙な症状はなぜ起こるのか、説明があります。そしてそれを心配する必要がないことも記してあります。どう習慣を考えるべきか、心配する癖をやめることは、何回も言葉を変えて記してあります。

私は、不安症の完治には、心配することを止め・普通に日常生活を過ごすことが大切だと考えています。それは前回紹介した本と今回読んだ本で、自分が学んだことであり、そうだなと自分も思えたためです。

ただ今回の本では「自分が不安に思っている場所・コトの中に、不安症克服への道がある。だからそれから逃げてはいけない」というメッセージを受けました。

それはその通りだと思います。しかしそれが中々できないもどかしさ・辛さももちろんありますので、その言葉がちょっと重荷にも感じました。そのため個人的には、前回紹介した本にはそういったプレッシャーを感じなかったので、前回紹介した本の方が自分には合っていました。

ハッサク
ハッサク

理解はしつつも、行動はやはり大変です。


とはいっても、寝てても何も治らないので、今後も地道に行動を続けていきます✊

心に響いた言葉たち(抜粋)

心配し、そのことばかりを考えていれば、私の体が私を守ろうとしても当然です。心配すればするほど、ますます体を守る必要は高まります。その循環を逆にしなければ症状は治らないのです。

「不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本」離人症を乗り越える 私はどうやって離人症を克服したか p205

私はそれまでさまざまな習慣を身に付けてしまっていて、心配してそのことばかりを考えてしまう、というのもそうした習慣の一つでしたが、それでもかまわないのだと思うことにしました。そこにさらに心配を付け加えるのをやめ、毎日その原因を突き止めようとするのをやめましたーーなるようになる、と思うことにしたのです。

それでもまだしばらくの間は、私は自分のことばかり考え、離人症の症状も相変わらずではありました。でも私は、本当に心の底から、今は離人症に付き合い、なぜ自分が離人症なのかと考えたり、気にするのはやめようと、決心したのです。

自分を憐れむのもやめましたーー「ああ本当に嫌だ、どうしてこの症状が消えないんだろう?」と考えるのを一切やめ、離人症の症状を本当に受け入れて、それは私の体が私を守る方法だということを理解したのです。私が自分の意志でそれをコントロールすることはできないのだから、とにかくクヨクヨせずに元気に生きていくほうがいいのです。

そうやって納得しても、一週間くらい経つとまた失望してしまう人がたくさんいます。そして再び離人症を問題にします。そういう人たちは、離人症の症状を心の底から受け入れたことがなく、ただ我慢してきただけだったのです。一方私は、治そうと考えることさえしませんでした。単に降参して、心配したり抵抗したりするのをやめたら自然に治ってしまったのです。だから、離人症を「治そう」としてはいけません。あなたが邪魔しさえしなければ、あなたの体が自然に治してくれます。

「不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本」離人症を乗り越える 私はどうやって離人症を克服したか p205

君の頭は君に「あなたが心配するのをやめたら安全装置をオフにします。あなたが毎日、離人症のことを心配してそのことばかり考えているうちはオフにはできません。まさにそういう状態からあなたを守ろうとしているんですから」と言うことだろう。

最初のうちは習慣的に、気がつくとまた自分のことを考えている、ということもあるかもしれないが、それでもいいからとにかく諦めないことだ。最初のうちは、長いこと従ってきた自分の習慣を作り変えるというのは変な気分かもしれないが、時が経つにつれて、それが君の新しい習慣になる。脚を骨折したときのことを思い出してほしいーー折れた足を毎日ハンマーで叩いてたら骨は治らない。叩くのをやめてからでなければ治らないんだよ。

「不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本」離人症を乗り越える リチャードの場合 p228

わかっていただきたいのは、大切なのは何を「するか」よりも何を「しないか」だということです。〜中略〜

感情や思考を、浮かんだままにそこにいさせてやれば、もうあなたは抵抗したり、心配したり、コントロールしたり、理解したりしようとしなくなりますーーそれこそがあなたを悪循環の中で身動きできなくしているのです。

「不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本」よくある質問 Q1どうしたら〜するのをやめられる? p240

たとえばあなたは、親族が集まっているところよりも自宅の方が安全だと感じるかもしれません。でも実際には、この二つの状況の安全さには違いはなく、違うのはあなたの考え方だけです。どちらの状況でもあなたはあなたですし、あなたを不安にさせるのは状況ではなくあなたの思考パターンなのです。〜中略〜 うまく話せるだろうか、自分はどう思われるだろうかと心配して、会場に着くなり不安神経症の症状が出るように体を仕向けているのですが、症状が出ると今度はそれを自分が置かれた状況のせいにして、家で1日心配して作り出してしまった自分の思考パターンが悪いのだとは考えません。また会場に着いてからは、恥をかくのではないかと心配し、そこにいる間中自分の気持ちを気にしては緊張して、ますます不安をつのらせます。

わかりますか?私たちはこうやって、自分で自分を苦しめているのです。特定の状況で特に不安になるのは、その状況のせいではなくて、その状況をあなたがどう認識しているかです。あなたの考え方の一つなのです。何かマズイことが起こるに違いない、と考えるとあなたは不安になります。ところがそこにいる他の人たちはみな、それがどんなに楽しいかと考えていて、あなたのように不安を感じてはいないのです。〜中略〜

症状を避けようとしても効果はないのです。不安を乗り越える方法は、不安を避けるのではなく、それをすすんで感じることです。一時は私も、とにかく不安やパニック発作を避けることだけに必死でした。そういう感情が起きないように、と願いながら出かけるのですが、それは間違いで、そんなことをしても決して前進はできないのです。私は、自分がどんな気持ちになっても気にしないでいることを学ばなければなりませんでした。それしか方法はないのです。私は自分の体が本能的にそういう気持ちを避けようとするのを無視して、それを受け入れることにしました。自分からすすんでそういう気持ちを感じることにしたのです。その結果私は、不安神経症というものをずっとよく理解できるようになりました。

「不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本」よくある質問 Q2ある特定の状況では、他の状況と比べて症状が軽いのはなぜですか p241
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